
最初に黒以外のインクノズル(色は忘れました)が詰まったのでクリーニングをしようと思いましたが、この状態でクリーニングを実行すると(全てのインクが減ってしまうので)黒の残量がゼロになり、黒インクを交換するとまた「吸い出し」で他のインクまで減ってしまいます。なのでクリーニングは実行せずに黒インクを交換することにしました。しかしインク交換による「吸い出し」でもノズルの詰まりは解消されなかったので仕方なくクリーニングを実行しました。すると詰まっていたノズルは通りましたが、今度はクリーニングしたことにより他の色のノズルが詰まってしまいました。もう一度クリーニングすると全てのノズルが通りましたが、この一連の動作で相当な量のインクを消費してしまいました。
上のようなことはよくあることで、他には2色のインクが微妙にずれて減ったときなども1色ずつ交換すると全インクの「吸い出し」を2回することになるので、まだ残っているにもかかわらず2色同時に交換しなければならない、などということもあります。
これらのムダを解消するにはポンプを各色に1個ずつ装備しなければならないと思います。これにはコストもかかりますしプリンター本体もある程度大型化することでしょう。しかしいつまでたってもエプソンはこの対策をしません。(自動ノズルチェックや自動クリーニングはするようになってますが)なぜでしょうか? ノズルの詰まりによるヘッドクリーニングやインク交換時の「吸い出し」によるインクのムダで莫大な利益があるからではないでしょうか。
私はインクの交換をするたびに、ヘッドクリーニングを実行するたびに腹が立って仕方がありません。プリンター本体が多少大型化しようとも、ぜひポンプをノズルの数だけ装備して欲しいと思います。コストの増加については今までムダな消費で儲けた莫大な利益でまかなえるのではないでしょうか。いくら各色独立インクでも、これだけムダが出るプリンターはちっとも 『 eco 』ではありません。
少し前にEP-802Aを購入しましたが、現在は上の症状は解消されているようです。








去年の秋に40Dを購入してまだ1年ですが、もう次の機種50Dが出てしまいました。40Dユーザーとしては悔しい限りですが、ニコンさんが次々といいカメラを出してくるので、キヤノンさんとしても仕方がなかったのでしょう。
さて私はまだ50Dは購入していませんが、友人カメラマンよりお借りすることができましたので簡単にテストしてみました。まずは私が購入するときに一番重要視する解像感です。チャートを使った厳密なテストではありませんので参考程度に。。。



解像感に関してはやはり1.5倍になった画素数がきいており、40Dと比較するとアップしています。しかし過度な期待は禁物で、画素数の割には「こんなもんかな~」という感じがしないでもありません。はっきりと差が出るのは解像するかしないかのギリギリのところのみで、それ以外ではさほどの差は感じません。しかし試しに40Dの元画像を50Dと同じ画素数までフォトショップCS3を使って拡大補間してみたところ、50Dと同等にはならず、やはり500万画素の違いはあると感じました。(解像感以外にノイズの面でも、、、、、ノイズも拡大されてしまうので)
次にノイズ。ほぼ同じCMOSのサイズで(実際には40Dより僅かに大きくなっています)大幅に画素数がアップしていますので、ノイズがどの程度押さえられているのか気になるところです。実際40Dのノイズは20Dのそれと比較して、出方が違うものの全体的には増えているという印象がありました。下の写真は一番上の写真の青枠部分を等倍で切り出したものです。まずは50D。レンズ、カメラの設定は上と同じで、まずは高感度時のノイズ低減OFFから。








次に高感度時のノイズ低減を【標準】に設定してみました。








対する40D。高感度時のノイズ低減はOFF 全ての感度において50Dと同じような傾向です。






高感度時のノイズ低減-ON ちなみに40Dにはノイズ低減はONかOFFしかありません。(50Dは標準・弱め・強めと3段階に設定できます。) こちらは50Dとはノイズの出方が異なります。50Dではノイズ低減を標準に設定するとカラーノイズ・輝度ノイズとも軽減してくれますが、40Dではカラーノイズのみを軽減して輝度ノイズはほとんど減ってないようです。






上にも書きましたが、40Dはノイズ軽減をONにしても輝度ノイズはほとんど取ってくれませんのでザラザラ感があります。対して50Dはカラーノイズ・輝度ノイズともに軽減してくれますので、一見するときれいのですが、どうしても解像感が失われ、フワッとした感じの絵になります。私は輝度ノイズも軽減して解像感が失われるよりはそれを残してでも解像感があるほうが好きです。今回はテストしていませんが、もしかしたらノイズ低減の設定を【弱め】とかにすると40Dのような感じになったりするのかな。
高輝度側階調優先については最低感度(200)のみテストしましたが、40Dも50Dも傾向は同じで、上のISO200と同等のノイズが発生します。私個人の使い方としてはノイズが出るのも解像感がなくなるのもいやなので、通常は高感度時のノイズ低減・高輝度側階調優先ともOFFにしています。ただし被写体や環境光、明るさにより必要に応じてONにしています。
あと、40Dにはない新機能としてはオートライティングオプティマイザがありますが、これは時間の都合でテストできませんでした。しかしこの機能はどうなのでしょう。アマチュアカメラマンの場合は失敗写真が大幅に減るでしょうからいいと思いますが、私たちプロが通常静物などを撮影するときはこの機能をOFFにしておかないと実は露出アンダーの失敗写真もきれいに補正して、モニター上ではきれいに見えてしまうのではないかと思います。(露出アンダーの写真を補正すると、通常は暗部にノイズが浮いてきます。)この機能も上記同様、必要に応じてONにするのがいいのではないかと思います。(おもにスナップやスポーツ撮影などに有効だと思います。)失敗写真が少なくなるという意味ではシャッターチャンスに強くなっているんじゃないでしょうか。
画質に関してざっと書いてみました。お借りしている短い期間なのでこれ以上のテストはできませんでしたが、もっと詳細にテストすればもっと多くの改善点が見つかることだと思います。
他によくなった点としてはまず液晶画面。視野角は40Dでも通常撮影した画像を見る分には不自由なかったですが、報道カメラマンのようにライブビューを使ってカメラを頭上にあげて撮影する場合には見づらいことがありました。その点50Dでは視野角が広くなっているので全く問題なく良く見えます。他には色調やコントラストも大きく改善されています。キヤノンさんにも改善提案をしたのですが、40Dの液晶画面は大変粗く、ピントチェックもままなりません。また、色転びもあるしコントラストも高すぎました。しかし50Dはこれらの点が大幅に改善されていて、ピントチェックはバッチリできますし色転びも気になりません。またコントラストも柔らかくなって非常に見やすくなっています。今更ではありますが表面に反射防止のコーティングがされましたので周りが明るい場所でもかなり見やすくなっています。あと、表面のフッ素コートもよく効いていて、鼻の油が付きにくくなっています。40Dではファインダーを覗くたびにべっちょりと(笑)付いていましたが、50Dでは少し付く程度。しかもクロスで軽く拭う程度で簡単にキレイになります。
惜しむらくは明るさの調整が相変わらず大雑把にしかできないこと、色調・コントラストの調整は一切できないことです。せめて色温度だけでも設定できるようにして欲しかったです。最終媒体が印刷物のカメラマンなら5000K(ケルビン)または5500K、WEB関係者なら6500K、一般ユーザーなら9300Kになると思います。まぁ撮影中は周囲の環境光がバラバラなので、そこまで厳密に合わせても意味がないのかもしれませんが。それでもやはり用途に合わせて調整しておきたいものです。
しかし多くの意見が取り入れられ、大幅に改善された点は評価されます。今回はテストしていませんが、ライブビューについてもかなり進歩しているようです。でもキヤノンさん、、、、、製品サイクル、もうちょっと長くしてくれません? あと、もっとまともなレンズ、早く開発してください。(^_^;) 歪曲収差・倍率色収差・周辺画質、、、、、これらのことを気にせずに気持ちよく撮れるレンズが待ち遠しいです。